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愛する人を亡くした時
セミナー報告
今年最初のケアファンド・セミ
ナーが2月5日
に開かれ、講師のケイ・ギルバートさんから、「悲しみから想い出へ」と題して、大切な人を亡くした人が感じる悲しみの様相、その後その人がたどる心の変
化、過去と向き合う作業、人による対応の仕方の違い、文化によって異なる喪の服し方などについて、ご自分のお母さんを突然衝撃的な形で亡くされた経験を例
にしながら、お話を頂きました。
ギルバートさんは、エリザベ
ス・キューブラ
−ロス博士の指摘した、死に直面した人がたどる5つの段階、つまり「その運命の否定」「怒り」「神様との駆け引き」「落ち込み」「受容」というプロセスに
ついて、最近ではそれが必ずしもこの順番に全部起こるとは限らないことが分ってきているものの、少なくとも私達にとって、死に至る人がたどる道のりを理解
する手懸りを与えてくれた点で重要だったと言われ、大事な人を亡くした人がたどる心理的変化にも、「ショックと否定」 「現実との妥協」「将来への歩みの再開」という、多分に共通
の段階がある
ことと、その段階ごとに、健全な立ち直り方をするために、その人自身がしなければならない幾つかの「作業」があることを述べられました。それは心理学者の
ウォルデン博士が指摘したもので、「大切な人を亡くした現実を受け入れること」「心の痛みを経験すること」「違ってしまった世界に協調することを学ぶこ
と」「もう一度人生に投資すること」から成り、その作業を積極的に行うことで、人は悲しみを想い出に変え、再び前向きの歩みを始めることが出来るのだと説
明されました。
また周りの人の心がけとして
も、悲しみに打ちひしがれている人に向って、「貴方はとても強いから大丈夫よ」 ・・・ などと皮相的な励ましを言うのは、かえってその人を傷つけるだけであり、特にその人
が初期の「ショックと否定」の段階にいる時は、むしろ黙って抱きしめてあげるとか、一行だけ「I
am thinking of you」
と書いたカードを送るなど、その人の気持を、そのまま「そっと」受け止めてあげることの方が、大切であることを強調されました。また周りの人どうしの間に
も、悲しむ人に対しどう接するべきかについて、認識の違いがあり、人の悲しみ方のスタイルにも大きな個人差があることを、あらかじめ知っておくことも大切
だと言われました。 そ してセミナー参加者自身が、それぞれ自分にとってかけがえのない家族や友達の名前を、木の枝の形に並べて書き出し、既に亡くなった人を枯葉色に、まだ健在 な人を緑色に、塗り分けることで、自分がどれほど多くの愛する人々を持っているかを思い出させ、また既にその多くを亡くした人でも、別途自分が新たな愛の 絆を作ってゆくことで、その木を再び緑によみがえらせることが出来るのだということを、極めてビジュアルに考えさせて下さいました。 ギルバートさんの著書: From Grief to Memories: A
workbook on Life’s Significant losses By Kei Gilbert
ISBN 0-9650386-3-7 Published
by Soras Corporation オー ダー方法: http://www.soras.com/ でOrder Productsをクリックしてください。ご不幸に会 われた方にお悔やみとしてプレゼントされる場合は本にリボンとカードをつけて送付するようオーダーすることができます。ギルバートさんは収益を集めて、地 元のホスピスにこの本を寄贈されています。 |