Dr.平賀のクリニック便り

 

 

             第九回  腰痛体操

 

 

日本人の約4分の1が腰痛を持っています。この中で縦紐帯硬化症や椎間板ヘルニアなどの難しい病気は極めて少なく、大部分は腰痛症と呼ばれる外傷です。腰痛症は不注意な作業姿勢やスポーツによる負荷によって起こるもので、長時間の運転や車の中での居眠りなど、日常生活のちょっとした姿勢でも突発的に出現します。

腰痛症を予防するためには、長時間同じ姿勢での作業や立ち腰の作業を避け、物を持ち上げる場合はしゃがむなど、腰に負担をかけない作業姿勢を守ることが大切です。

  一端発症した椎間板ヘルニアや腰痛症の治療は、背筋や腹筋を鍛えることにつき、また突発的腰痛症も、簡単な運動によって劇的に消失します。

  しかしながら、一般の背筋運動や腹筋運動はかえって腰痛を誘発するものが多く、正しい運動を正しく行う事が大切です。ここで、そのメニューを示します。是非正しい方法ウを体得してください。

この体操のこつは、呼吸です。自然に息を吸い、お腹を引っ込めながら鼻から少しづつ静かに息を吐きます。全ての動作は呼気に合わせて行い、吸気の時には緩めてください。

1) 膝を立てて仰向けに休みます。この時、胸椎と骨盤が床につき、腰椎はブリッジのように浮きますが、静かに息を吐きながらお腹を引っ込め腰椎を床に着けるようにします。これが基本動作です。

2)上体を起こして両手を後ろに付け、両脚を伸ばします。右膝を曲げて左脚とクロスし、息を吐きながら右膝を左に倒し、右膝を床につけるようにします。その際、顔及び上体は雑巾を絞る要領で右にねじります。同様の動作を反対側でも行います。この動作の中で、どこが心地よくストレッチされるか自分で確認してください。

3) あお向けに戻り、両脚を伸ばします。上体を右にひねりながら右脚を90度まで挙上し、ゆっくり左に倒します。この時もゆっきゅり息を吐きながらこの動作を行います。次に、反対側も同様に行います。 

4) 3の姿勢で右膝を曲げ、2と同様に右膝を床につくまで倒し、上体は右にひねります。

5) 壁から30cmの位置で、壁を背にし、脚はつま先を平行に、肩幅に開いて立ちます。肘を曲げて手を開き、両手を壁に付けるように上体をゆっくり回転させます。(イラスト:筆者)


道玄坂平賀クリニック院長   医学博士 平賀勝利

 

編集部から

  この回をもちまして、クリニック便りの掲載を終了させて頂くことになりました。原稿の掲載を、快く承諾くださいました平賀勝利先生には、心から感謝申し上げます。短い間でしたが、サイトを開いてお読みくださった皆様にも深く御礼もうしあげます。 アメリカ生活を、健康で、楽しく快適に過ごせるなにかのお役に立てれば、幸いです。
                                    Dec.1,  C. Franck

 

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